任意整理しなければよかった?やばい?しない方がいい?後悔しないためにデメリットを解説
債務整理のひとつである「任意整理」は、将来利息をカットし、返済の負担を軽くできる手続きです。
- 元金だけ返済すればよい
- 借金を整理する借入先を選べる
- 手続きが簡単
などのメリットがありますが、
- ブラックリストに載る
- 将来安定した収入がないとできない
- 交渉に応じてくれない金融機関もある
などのデメリットもあります。
この記事では、任意整理のデメリットやしない方がよいのはどのような場合かについて、解説します。
次のような悩みがある方はぜひ参考にしてください。
- 任意整理しなければよかった…と後悔している人っている?
- 任意整理したいけど、しないほうがいいの?
- 任意整理はやばい、人生終わりって聞くけど本当?
- 任意整理のデメリットが知りたい!
それでは見ていきましょう。
Contents
そもそも任意整理とはどんな手続き?わかりやすく説明します
債務整理の中で最も利用者が多い任意整理ですが、どのような手続きなのかを確認しておきましょう。
任意整理は、債権者と直接交渉し、利息のカットや返済期間の延長をお願いする手続きです。他の債務整理のように裁判所は介さず、当事者同士が話し合って合意することによって成立します。
任意整理のメリットは?任意整理して良かったとなる理由
任意整理には次のようなメリットがあります。
- 将来利息をカットし元金のみの返済になる
- 過払い金が発生していれば元金も減額できる
- 借入先(債権者)を選べる
- 裁判所を介さないため手続きが簡単
- 債務整理の中では費用が安め
- 督促をストップできる
任意整理ができる条件は?
任意整理は誰でも利用できるわけではなく、次のような条件があります。
- 返済意思があること
- 3~5年で完済できること
- 安定した収入があること
任意整理のデメリットは5つ!ブラックリストにのる?人生終わり?やばい?
債務整理に共通するデメリットですが、任意整理のデメリットで大きいのは、ブラックリストに載ることです。
任意整理のデメリット1、ブラックリストに載りクレジットカードが使えない
ブラックリストに載るとは、個人信用情報機関に事故情報(任意整理したという事実)が載ることで、任意整理の場合、約5年間登録されます。ブラックリストに載ると、次のようなデメリットが発生します。
- クレジットカードが利用できない
- あらゆるローンが組めない
- 新たな借入ができない
- 分割払いができない
- 保証人になれない
ただし、任意整理の手続き中に過払い金請求をして完済できた場合は、ブラックリストに載りません。
過払い金請求をして借金が残った場合は、任意整理をしたとしてブラックリストに載ります。
任意整理のデメリット2、債権者が応じてくれない場合がある
任意整理は債権者が応じてくれないことには成立しません。大手消費者金融などは基本的に応じてくれますが、一部の業者は応じてくれないか、応じてくれても厳しい条件を突き付けてくることがあります。
任意整理のデメリット3、元金はカットできないため減額率は低い
任意整理で減額できるのは、将来利息です。遅延損害金のカットができることもありますが、応じてくれる債権者はごく少数です。元金は減額できないため、債務整理の中では減額効果が低い手続きです。
任意整理のデメリット4、銀行系カードローンは預金口座を凍結される
借金が銀行系カードローンの場合、任意整理をすると預金口座を凍結される恐れがあります。
銀行は債務者の預金債権を借金と相殺する権利を持っているため、預金を回収に充てようとします。一旦凍結されると解除までに2~3ヶ月ほどかかり、生活に影響が出る可能性があります。
任意整理のデメリット5、強制執行による差し押さえを阻止できない
すでに借金を滞納している場合、債権者は最終手段として差し押さえを行います。差し押さえでは、家や車、給与、預金口座など、さまざまな財産が対象となるため、何とかして回避したいものですが、任意整理には阻止する効力がありません。
任意整理はしない方がいい?意味ない?どんな人が向いているの?
任意整理をしても、メリットよりデメリットが上回ってしまう場合は、他の債務整理を検討した方がよいかもしれません。任意整理の向き不向きをまとめました。
任意整理が向いている人 | 任意整理が向いていない人 |
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利息をカットすれば返済が楽になる人 守りたい財産があり債権者を選びたい人 手続きに時間をかけたくない人 保証人に迷惑をかけたくない人 |
借入額が多額の人 (利息をカットしても返済の目途が立たない人) 借入額が少額の人 低金利の借金の人(奨学金など) |
借金がいくらぐらいあれば任意整理できるというような基準はありませんが、借金が多額だと利息をカットしても返済がきついですし、少額だと弁護士費用の方が高くなってしまうことがあります。
奨学金やカーローンなど、もともと低金利の借金は、任意整理しても減額効果が低いのでおすすめできません。
任意整理しようか迷っている方はまず弁護士に相談しよう!
任意整理は、向いている人にとっては非常に有効な手段ですが、向いていない人もいます。しなければよかったと後悔しないためには、一度、弁護士に相談するのがおすすめです。